母艦の設定と詳細設定
母艦(プランA)の環境構築に必要なもの、初期設定のままの動き、設定画面の各項目の意味をまとめます。
環境構築に必要なもの
| 必要なもの | 補足 | |
|---|---|---|
| PC | Mac(Apple Silicon 推奨)/ Linux / Windows | Windows は 手動セットアップ 参照 |
| メモリ | 16GB 以上を推奨 | 推奨モデル gemma4(Gemma 4 E4B)用。8GB 級なら軽量モデル(gemma4:e4b-it-qat や gemma2:9b)に変更 |
| ディスク | 約 12GB | 翻訳モデル 約10GB + 音声認識モデル 約1.6GB |
| ソフト | Node.js 20 以上 | nodejs.org から |
| (Mac のみ) | Homebrew | setup.sh が Ollama / whisper.cpp の導入に使用 |
| 回線 | 初回のみインターネット | モデルのダウンロードに使用。構築後はネット不要で動作 |
| (外出先で使う場合) | Tailscale(母艦と iPhone 両方) | 自宅の同一 WiFi だけで使うなら不要 |
上記が揃っていれば、あとは1コマンドです:
bash
curl -fsSL https://evan-lt-manual.pages.dev/dist/install.sh | bash初期設定のままだとどうなる?
setup.sh 直後の母艦は、**「クラウドを一切使わないローカル翻訳機」**として動きます。
| 項目 | 初期状態 | 意味 |
|---|---|---|
| 翻訳 | ローカルLLM gemma4(Gemma 4 E4B) | 翻訳内容が母艦の外に出ない。ネット不要 |
| 音声認識 | whisper large-v3-turbo(母艦内) | 同上 |
| アプリ認証 | トークン自動発行済み | セットアップ完了画面に表示された値をアプリの「母艦接続トークン」へ |
| つなぎ方 | 同一 WiFi で http://<PC名>.local:8788 | 外出先から使うなら Tailscale を導入して HTTPS 名を使う |
| モデル常駐 | 常駐維持(30分 keep_alive+5分ごとの自動ウォームアップ) | 初回以降の翻訳が待たされない |
| API 系エンジン | 利用可能(キーはアプリ側で入力) | 母艦側の設定は不要。Claude/OpenAI/Gemini を使いたいときだけ |
| 通話ログのバックアップ | 母艦の server/data/ にのみ保存 | 外部送信なし |
| 設定画面 | http://localhost:8789(母艦の中からのみ) | 外部には公開されない |
何も変えなくても使い始められます。 以降は好みに応じて設定画面で調整してください。
設定を変える3つの方法
- 設定画面(GUI): 母艦のブラウザで
http://localhost:8789 - CLI:
cd server && npm run config -- set OLLAMA_MODEL gemma4など(npm run config -- statusで一覧) - 直接編集:
server/.envをエディタで開く
反映には再起動
どの方法でも、変更はサーバー再起動で反映されます。設定画面なら「保存して再起動」ボタン一発です。
設定画面の項目
翻訳モデル(ローカルLLM)
- 使用モデル: インストール済みの Ollama モデルから選択。おすすめは gemma4(Gemma 4 E4B)。
- モデルを追加取得: モデル名を入れて「取得」(進捗表示付き)。例:
gemma4:e4b-it-qat(省メモリ版・約6GB)、gemma2:9b(旧 Ollama 向け)
アプリ認証トークン
アプリの「設定 → 母艦接続トークン」に入れる値。再生成すると全端末で入れ直しが必要です。
詳細設定(.env)
| キー | 初期値 | 意味・いつ変えるか |
|---|---|---|
TRANSLATION_BACKEND | (未設定=local) | アプリがエンジン未指定のときの既定。通常は触らない(アプリ側でエンジンを選ぶため)。setup.sh は DEFAULT_BACKEND_MODE=local を書きます |
OLLAMA_KEEP_ALIVE | 30m | 翻訳モデルをメモリに保持する時間。-1(単位なし)は不可、無期限は -1m。自動ウォームアップがあるため通常は既定のままで常駐します |
OLLAMA_PREWARM_INTERVAL_MS | 300000(5分) | モデル常駐を維持する自動ウォームアップ間隔。0 で無効(その場合はアイドル後の初回翻訳が5〜7秒待ちになります) |
CONFIG_DEFAULT_ENGINE | local | アプリに配る「既定エンジン」。 |
CONFIG_MODELS_LOCAL | 組み込み既定 | アプリの「モデル」メニューを差し替え。書式は 値|表示名 のカンマ区切り(例: gemma4|gemma4(推奨),gemma2:9b|軽量)。アプリの更新なしで反映されます |
WHISPER_MODEL | server/models/ggml-large-v3-turbo.bin | 音声認識モデルのパス。軽くしたいときは small 系に差し替え |
WHISPER_BIN | whisper-server | whisper.cpp のバイナリ。PATH に無い場合はフルパスを指定 |
CLI・直接編集ではさらに次のキーも扱えます:
| キー | 初期値 | 意味 |
|---|---|---|
OLLAMA_MODEL | gemma4 | ローカル翻訳の既定モデル(GUI の「使用モデル」と同じ) |
OLLAMA_URL | http://localhost:11434 | Ollama の接続先。別マシンの Ollama を使うときだけ変更 |
BEARER_TOKEN | 自動発行 | アプリ認証トークンの実体 |
CONFIG_ENGINES / CONFIG_MODELS_API など | 組み込み既定 | アプリに配るエンジン一覧・API系モデルメニュー |
TRANSLATE_MODEL / REPLY_MODEL | claude-haiku-4-5 | Claude(API/サブスク)経由時に使うモデル |
WHISPER_SERVER_PORT | 8181 | 音声認識サーバーの内部ポート(他ソフトと衝突したときだけ変更) |
PORT(.env 直接編集) | 8788 | アプリが接続するポート |
ADMIN_PORT / ADMIN_ENABLED(.env 直接編集) | 8789 / 有効 | 設定画面のポート/無効化 |
困ったら
設定画面上部の状態バッジ(server / ollama / whisper)が NG のときは トラブルシューティング へ。設定を壊してしまった場合は server/.env を削除して ./setup.sh を再実行すれば作り直せます(トークンは再発行されるのでアプリ側も更新を)。