セットアップの流れ
初めて使うときの準備を、順番に説明します。大きく分けて次の3ステップです。
- 母艦(Mac)を準備する
- iPhone にアプリをインストールする
- アプリに母艦の接続先を設定する
準備は最初の一度だけ
セットアップは初回だけです。一度終われば、次からはメガネと iPhone を持ち出すだけで使えます。
ステップ1: 母艦(Mac)を準備する
「母艦」は、音声の文字起こしと翻訳を担当する、自宅などに置いておく Mac です。ここに専用のプログラムを入れて、電源を入れっぱなしにしておきます。
母艦の準備は少し技術的な作業(コマンド入力)を含みます。手順は GitHub の公式ドキュメントにまとまっているので、そちらに沿って進めてください。
母艦の準備でやることの概要は次のとおりです(詳細は上記リンク先を参照)。
| やること | ざっくり何をするか |
|---|---|
| 必要なソフトの導入 | 音声認識エンジンなどを Mac に入れる |
| 音声認識モデルの取得 | 話し声を文字にするためのデータ(約1.6GB)をダウンロード |
| サーバーの起動 | 母艦のプログラムを立ち上げる |
| Tailscale で公開 | 外出先の iPhone からも母艦に届くように、安全な通信経路を作る |
Tailscale(テイルスケール)って?
自分の機器どうしを、インターネット越しに安全につなぐ無料のサービスです。これを使うと、外出先の iPhone から自宅の母艦へ、同じ Wi-Fi にいなくても届くようになります。母艦と iPhone の両方に Tailscale を入れ、同じアカウントでログインします。
母艦は起動したままに
外出先で使うときは、母艦の Mac が起動していてスリープしていない必要があります。母艦がスリープや電源オフだと、iPhone から接続できません。設定方法はセットアップ手順に記載があります。
ステップ2: iPhone にアプリをインストールする
Evan LiveTranslate は、Even Hub(Even Realities の公式アプリ)の中で動きます。
- iPhone に Even Hub アプリをインストールし、G2 メガネとペアリングします。
- 配布された Evan LiveTranslate のアプリファイル(
.ehpk)を、Even Hub に読み込ませます(サイドロード)。 - Even Hub のアプリ一覧から Evan LiveTranslate を開きます。
iPhone 側の2つの設定を確認
母艦につなぐために、iPhone 側で次の2点を確認してください。
- Tailscale アプリがオンになっていて、母艦と同じアカウントでログインしている。
- iCloud プライベートリレーがオフになっている(設定 → 自分の名前 → iCloud → プライベートリレー)。
- これがオンだと母艦の名前を解決できず、「STT通信エラー / Load failed」になります。「明日までオフ」ではなく、恒久的にオフにしてください。
ステップ3: アプリに母艦の接続先を設定する
アプリを開いたら、下の方にある「設定」で母艦の接続先を入力します。
アプリの「設定」を開きます。
「バックエンド」 の欄に、あなたの母艦のアドレスを入力します。形式は次のとおりです。
https://<あなたの母艦名>.ts.net母艦名(アドレス)はどこで分かる?
母艦のアドレス(
https://…….ts.net)は、母艦セットアップの「Tailscale で公開」の手順を実行したときに表示されます。人によって名前が違うので、自分の母艦のものを入力してください。アプリ画面上部の接続状態の表示が 「connected(接続OK)」 になれば成功です。
これで準備は完了です。続けて、翻訳エンジンの選び方 に進みましょう。
うまくつながらないときは
- 接続状態が「error」のまま → トラブルシューティング を確認してください。多くの場合、iCloud プライベートリレーがオンか、Tailscale がオフか、母艦がスリープしているのが原因です。