APIキーの取得と設定
API エンジン(Claude / OpenAI GPT / Google Gemini)を使うには、各社の「API キー」を発行してアプリに入力します。ここでは3社それぞれの取得手順と、アプリでの設定方法を説明します。
お金がかかります(Gemini は無料枠あり)
API は使った分だけ料金がかかる従量課金です。多くの場合、支払い方法(クレジットカード)の登録が必要です。使いすぎを防ぐため、利用上限(予算アラート)を設定しておくと安心です。無料で試したい場合は、無料枠のある Gemini か、ローカルLLM(Ollama) を検討してください。
キーは大切に保管
API キーは、あなたのアカウントで課金される「合言葉」です。他人に教えたり、SNS などに貼り付けたりしないでください。アプリに入力したキーは iPhone 内に保存され、母艦には保存されません。
おすすめモデルと料金の目安
ライブ翻訳は「速さ」が命なので、各社とも小型で高速なモデルを推奨にしています(2026年8月時点の選定・価格は 100万トークンあたり 入力/出力)。会話1時間はおおむね数万トークン程度なので、どのモデルでも1時間あたり数円〜十数円が目安です。
| エンジン | 推奨モデル | 価格($/1M) | 補足 |
|---|---|---|---|
| Claude | Haiku 4.5 | $1 / $5 | Claude 最速・最安。翻訳品質も十分 |
| OpenAI | GPT-5.6 Luna | $0.20 / $1.20 | 低レイテンシ用途向けの現行世代。2026年7月に大幅値下げ |
| OpenAI | GPT-5 mini | $0.125 / $1.00 | データ共有プログラム(下記)の無料枠対象 |
| Gemini | 3.5 Flash-Lite | $0.30 / $2.50 | 無料枠あり。低レイテンシ・最コスト効率の位置づけ |
| Gemini | 3.7 Flash | $0.75 / $3.75※ | 高品質寄り・2026年8月リリース。無料枠あり(※2026年中の価格) |
無料で始めたいなら Gemini(Flash 系は無料枠内なら $0)→ OpenAI データ共有プログラム(内容が学習に使われる点に注意)の順がおすすめです。
Claude(Anthropic)のキーを取得する
- ブラウザで console.anthropic.com を開きます。
- アカウントを作成(またはログイン)します。
- 支払い方法を登録します(「Billing」や「Plans & Billing」からクレジットカードを登録・クレジットを購入)。
- 左メニューの 「API Keys」 を開き、「Create Key」 でキーを発行します。
- 表示されたキー(
sk-ant-で始まる文字列)をコピーします。
キーは一度しか表示されません
発行画面を閉じるとキーの全体は二度と表示できません。その場でコピーし、必要なら安全な場所に控えておいてください。無くしたら削除して新しく作り直します。
OpenAI(GPT)のキーを取得する
- ブラウザで platform.openai.com を開きます。
- アカウントを作成(またはログイン)します。
- 支払い方法を登録します(「Billing」からクレジットカードを登録・クレジットを購入)。
- 「API keys」(右上のメニューや Dashboard 内)を開き、「Create new secret key」 でキーを発行します。
- 表示されたキー(
sk-で始まる文字列)をコピーします。
キーは一度しか表示されません
Claude と同様、発行直後にしか全体が見られません。その場でコピーしてください。
OpenAI を無料で使う(データ共有プログラム)
OpenAI には、API に送った内容を OpenAI に提供(共有)する代わりに、対象モデルの利用が1日あたり一定量まで無料になる「データ共有プログラム」があります。本アプリで選べる GPT-5 mini(最安・無料枠対象) は対象モデルに含まれます(推奨の GPT-5.6 Luna が対象かは OpenAI の最新の対象リストで確認してください)。
会話の内容が OpenAI の学習データとして使われます
このプログラムを有効にすると、API に送信した入力と出力=翻訳した会話の内容(あなたの発話も相手の発話も)が OpenAI に共有され、AI モデルの学習(トレーニング)に使われます。
- 仕事の機密情報・個人情報を含む会話には使わないでください
- 会話相手の発話内容も送信されます。相手の了解なく使うことは避けてください
- 学習に使われたくない場合は、このプログラムを有効化しないでください(通常の従量課金では、既定で学習には使われません)
有効化の手順:
- platform.openai.com にログインし、Settings → Data controls → Sharing(データ共有設定)を開きます。
- 対象アカウントには「You're eligible for free daily usage on traffic shared with OpenAI」(共有トラフィックの無料利用の対象です)と表示されます。すべてのアカウントが対象になるわけではありません。
- データ共有を有効にすると「You're enrolled for complimentary daily tokens」と表示され、無料枠が適用されます。
無料枠の目安と注意:
- GPT-5 mini は 1日 250万トークン(アカウントのティアが高い場合は 1,000万)まで無料のグループです。GPT-5 などの上位モデルは 1日 25万(同 100万)トークンのグループです。プログラム利用時はアプリのモデルを「GPT-5 mini(最安・無料枠対象)」にしてください。
- 無料枠を超えた分は通常料金で課金されます。
- このプログラムは OpenAI の判断で終了することがあります(30日前に通知)。最新の条件は OpenAI のヘルプページ で確認してください。
Google Gemini のキーを取得する
- ブラウザで aistudio.google.com を開きます。
- Google アカウントでログインします。
- 画面の 「Get API key」(API キーを取得)を開きます。
- 「Create API key」 でキーを発行します。
- 表示されたキー(
AIzaで始まる文字列)をコピーします。
Gemini には無料枠があります
Gemini は無料で試せる枠があります。まず動かしてみたい方に向いています。使い込む場合や無料枠を超える場合は、Google Cloud 側で支払い設定が必要になることがあります。
アプリにキーを設定する
母艦なしで使うなら「API直結」
設定の 接続方式 を「API直結(母艦不要)」にすると、音声認識も翻訳もアプリから各社 API に直接送られ、母艦や Worker を立てずに使えます(Gemini / OpenAI が対応。Claude は翻訳のみ)。詳しくは アプリの接続設定。
キーをコピーできたら、アプリの「設定」で入力します。
- アプリの「設定」を開きます。
- 「翻訳エンジン」 で、使いたいエンジン(API(Claude)/ API(OpenAI GPT)/ API(Google Gemini))を選びます。
- 「APIキー」 の欄が、選んだエンジンに合わせて切り替わります。入力欄の下地の文字(プレースホルダ)で見分けられます。
- Claude →
sk-ant-...(Claude) - OpenAI →
sk-...(OpenAI) - Gemini →
AIza...(Gemini)
- Claude →
- コピーしたキーを貼り付けます。
キーはプロバイダごとに別々に保存されます
Claude・OpenAI・Gemini のキーはそれぞれ独立して保存されます。エンジンを切り替えても、他のキーが消えたり混ざったりしません。3社ぶんを登録しておけば、そのつどエンジンを選ぶだけで使い分けられます。
設定できたら 基本の使い方 へ進みましょう。
うまく翻訳できないときは
- 「APIキーが必要」と出る → キーが未入力、または別のエンジンのキー欄に入れています。選んだエンジンの欄に正しいキーが入っているか確認してください。
- 翻訳が急にエラーになる → 残高切れや利用上限(クォータ)超過のことがあります。各社のサイトで残高・利用状況を確認してください。詳しくは トラブルシューティング。